limbo_paradiso’s blog

狂気の淵にて君を待つ

内から外へ

今回は、2013年に「B-SIDE THE BACK HORN」と同日に発売されたシングル、「バトルイマ」についての当時のレビューのようなものです。読み返した感じ言いたいことはだいたい言い切っていたので、特に加筆なしで、当時のメモをほぼそのまま載せようと思います。


聴けば聴くほど、バトルイマ良い曲だな…ってなるんですけど世間的にはどうなんでしょう?この間のツアー*1だと、コーレスは盛り上がるけどローテンポなこともあって棒立ち聴きの人も多いかなーって印象でした。それが悪いとかではなくて、拳を突き上げて盛り上がることも、じっくり聴くこともできる、許容値の広い曲で良いな、と思った。私はかなり好きです。
くたばりはできねえ お前を待たせたまま という、意志の非常に強い歌詞に毎回胸が熱くなります。ここまでストレートに聴く側を鼓舞する曲というのはバクホンには珍しい気がしますがグループらしさがなくなってるわけではなくて、悪も毒も吸い込んで強くあれ、って全くの綺麗事じゃないところが共感できて響いてくるからすごくバクホンらしい。現時点での、バクホンなりの最大限の応援歌なんじゃないでしょうか。
そしてやはり思うのは、バクホンのシングルやアルバムにはその時期の彼らのリアルがびっくりするほどストレートに反映されているというか、一瞬一瞬が封じ込められてるような気がして、ああこの曲を作ってた時にはこういう気持ちだったんだな、こういうことを伝えたかったんだな、と想像できる上に時系列で比較できるのが楽しいということ。思考の変遷はあるけどそれでいてどこか一貫性も失っていない。
2005年リリースのシングル「初めての呼吸で」に収録されている3曲がそれまでになく生活感に溢れていたのも、ともすると突拍子もなく感じるかもしれませんが、生活をするというのはどういうことなのか、生きる上での最も身近なテーマをやっと見渡せたような、そういう時期だったんだろうな、と思えるんですよね。
震災後のリリース群は特にはっきりと思考に変化が出てきたことが分かります。震災直後に配信された「世界中に花束を」を初めとして、アルバム「リヴスコール」全体のメッセージは今までの彼らではあり得ないくらいに前向きで、悲しみを受け止めるものとしての音楽、そういった在り方をしていました。
Twitterかニコ動か忘れてしまったけど、あるコメントですごく納得させられる表現がありました。「内側の表現から外側への発信へ」。初期の楽曲が彼らの内面の初期衝動をそのまま吐き出すものだったとして、これまでも楽曲の変遷の中で外側へ向かっていくような、そういう曲があったにはあったし、2010年発売の「アサイラム」なんかはアルバム単位でそういうところを意識している感じがあったけど、「リヴスコール」は特別、悲しみを否定して空元気に勇気付けるのではなくて、皆の悲しみに寄り添って許して包み込んで、昇華していくような雰囲気がある。
ういうアルバムを作ろうとしたのも、震災があってそれを受けて色々と考えたであろう彼らの感じたリアルなんだろうと思いました。
なんだか色々と脱線してしまったけど、何が言いたかったかというと、バトルイマが今の彼らの最前線の感覚、心境なんだろうと。今までこれでもかってくらい悲しみや狂気や絶望に溢れた曲を歌ってきた彼らが、今1番表現しようと思ってできたのがバトルイマなんだと。そう思うとですね、なんて生きることに貪欲で泥臭くて前向きな曲なんだろうと、本当に勇気が出るんです。
あともうひとつ、私の勝手なイメージなんですが、THE BACK HORNというロックバンドが持っている一貫したイメージがあって。踏みしめられた土や草や花の匂い、という。遠くから眺めているだけでは、きれいなままではわからなかった、世間の中で踏みつけられて揉まれて傷付けられたからこそ香ってくる匂い。そして懐かしい故郷のあぜ道の匂い。そういうものが彼らの音楽にはある。だからこんなに聴いていて懐かしくなったり苦しくなったり、たくさん共感して、「これは私の曲だ」と思ったりするんじゃないか。私が地方出身というのもあるかもしれないけれど、メンバー4人もそれぞれ地方から集まってきてるしマツや栄純は震災のこともあって地元への思い入れが特に強くて。地方民だからこそ感じる都会との温度差や疎外感など、実に郷愁を誘う曲が多い。それを彼らがインタビューなどで良く使う表現にすると、「切ない」という言葉になるのかなと思います。
そういったことを考えながら、なんとなくバトルイマのCDジャケットを眺めていてふと感じたことがあります。バトルイマのCDジャケットって、全体の色味からすると決して華やかではないですが、弾けるような生命力のある草花の写真じゃないですか。これがなんとも、このバンドのイメージをうまく表現している図なんじゃないかと思ったのですカップリングの「雨に打たれて風に吹かれて」もまさしくそういった、雑草みたいに強く生きよう、と歌っている曲なのでぴったりだなあとすごく感心したのです。ジャケットも含めて、シングルバトルイマ、大好きなCDです。

*1:アナザーワールドエクスプレスツアー

大東祭と、世界中に花束を

先日の記事では、2013年10月のアナザーワールドエクスプレスツアーについて書きました。その後割とすぐにですね、バックホーン欲を我慢できなかったらしく、大学祭のステージでやるタイプの小規模のライブにも行っています。メモに日付を書いてませんでしたが、11月3日とかです、確か。Zeppのライブが10月31日だったので、本当にすぐですね。よっぽどライブに行きたかったんだと思われます。

なので今回は、学祭ライブの感想と、そのメモの中で少し言及があったので、「世界中に花束を」という曲について少し詳しく書こうと思います。


2013年11月初旬に行ったのは大東文化大学の大東祭で、招かれていたのはバックホーンだけでなく、Base Ball Bearとのツーマンでした。ベボベについてはほとんどメモになかったので申し訳ないのですが…以下当時のメモになります。


大東祭

ベボベパート
途中でギターのしょうへいさん?のダンスパート(湯浅ダンスというらしい)があって、それが印象に残ってる!すごい面白かった…ダンス…ギターのダンスパートがあるバンド、良いな、自由だ
せっかくならバックホーンとも一曲ずつとかコラボして欲しかったけど、学祭とかではさすがにやらないのかな

バクホンパート
1.涙がこぼれたら
2.声
3.罠
MC
4.ガーデン
5.美しい名前
MC
6.バトルイマ
7.コバルトブルー
8.シンフォニア
9.刃
アンコール
10.世界中に花束を

MC
マツ「全然関係ないんだけどぉ…」
岡「全然関係ねえんだ!笑」
マツ「前、この辺に住んでて歌詞が出来なかったときにふらふらしてたら東武練馬の駅に着いたのね。それで、結構この辺広いから帰ろうと思ってコンビニの人に「西武遊園地方面に帰りたいんですけど」って道聞いたら「東北から来たんですか?」って。まさか今福島から来た訳無い…笑」
栄「俺、よく道聞かれるよ!」
栄「自分もよく聞くし、聞かれるんだよね、こんないかついのに!ヒゲ生やしてるのに!笑 土地勘ありそうって思われてるのかねぇー。俺すげえ方向音痴なんだよ、でも俺親切だから一緒に途中まで行ったりすんだよね、で、迷う!笑」
マツ「その頃はネットもまだあんまりない時代でしたからね…今だったらね、スマホの地図で調べられますしね!写真とってここ何処だかわかりますかー?!とかね!」
岡「いや地図で調べろよ」たしかに

・山田とマツの喋り出しがかぶる
山「えぇ、、あ…」
マツ「ぇー!」
山「あ、どうぞどうぞ」
マツ「あっいやどうぞ…」
客席を振り返って
山「曲入りづらくなったよなぁ…笑」
山「えー今、THE BACK HORNの一番新しい曲です!」
→バトルイマ

・栄純の素ボケがいい味を出していた
岡「学祭のスタンディングいいよね」
栄「これがいいよね!(バスケットのゴールを指差す)」
岡「なんか玉座みたいだよね!」
栄「大学のゴールってこんな高いとこにあんの?凄いね!」それ上に畳んである状態のやつでは
岡「いや、通常はあの高さなんじゃね?(傍にある普通の高さのゴール指差す)」だよね

・アンコールの山田MC
山「音楽はいいね…楽しいときも悲しい時も寄り添ってくれてさ…俺は…音楽に助けられてきたから、みんなもいろんな音楽をきいて欲しいよ……って、言われなくてもわかってるんだよな…!(髪をかき混ぜながら照れ)」
山田のMC、たどたどしいけど真摯で一生懸命で大好きだなあ

・開演前に隣の女の子2人組?が、バクホンはボーカルの人の動きがすごい、ライブ映像見るべき、って言ってて、うんうんって心の中で勝手に頷いてた
山田の動きってやっぱり独特で、右手にマイク左手にマイクコード、スピーカーに右脚置く基本スタイルとか変なダンスもそうだけど、特に左手の動きが、あれだけでも全身で歌ってる感じがしてすごく好きだなあ。胸をがしってしたり振り下ろしたり、世界を撃てでは銃の形作ったりとか、昔に比べて左手のジェスチャーがより分かりやすく感情を乗せる装置になってる気がする。しい名前とか花束とかでスタンドマイク使う時は両手での表現も秀逸だし
あと、2001-6年くらいの映像見るといい意味での若さゆえの固さがあったと思うんだけど、今は動きが力強さもありつつ柔らかくしなやかになったような感じ

曲感想
・アナザーの時とはかなり変えてくれてるセトリ(マニアック要素薄め定番曲主体のリヴスコール寄り)で、聴きたいと思ってた念願の世界中に花束をやバクホンを知るきっかけになった罠みたいな感慨深い曲が入ってて本当にありがたかった…

・ガーデンからの美しい名前の流れ、アンコールの世界中に花束をは感動した~
この3曲のようなバラードに入る直前の、あの緊張感のある静寂は特別だなって思う…なんだかあの静けさがすごく心に残ってる
山「また会いましょう、THE BACK HORNでした」→花束
なんでこれだけで泣きたくなるくらいかっこいいんだろうなあ…

・世界中に花束を
やっぱりCメロの、ベース一本をバックに歌ってるところが大好きで…胸がいっぱいになりました。この曲は本当に優しい、悲しみに寄り添うということを体現している…

・バトルイマかコバルトブルーか刃か忘れちゃったけど、山田が観客にマイク向けてコーレス煽ったときがあって、いい声もらったからかその直後に満足げに微笑んで頷いてたのがめちゃくちゃかわいかったし嬉しかった!


以上が当時のメモですね。
メモにも少し書いてあった「世界中に花束を」という曲について、大好きで、沢山思うことがあるので、蛇足を。
この曲は、2011年の東日本大震災を受けて、その直後の3月30日(なんと約半月後)に売上の全てを被災地へ寄付するものとして、配信限定で緊急リリースされたものです。震災当時、私はまだバックホーンの活動を追っていなかったのですが、2013年にバックホーンを聴くようになった時、「世界中に花束を」とこれが収録されているアルバム「リヴスコール」は、このバンドは信頼できるバンドである、という思いを自分に抱かせる、非常に重要な作品になりました。
震災を受けて、チャリティーソングを作ったアーティストが数多くいたと思います。その全てを把握しているわけではありませんが、後追いで「世界中に花束を」を聴いた時、一般的な応援ソングとはだいぶ異なる立ち位置の曲だな、と感じました。震災で傷付いた人々を奮い立たせる、勇気付ける、というより、そのもっと前の段階、「巨大な悲しみを悲しみとして受け入れる」こと、その感情を無かったことにしないための、記録と、記憶と、鎮魂の、祈りの歌だと思いました。タイトルの通り、「献花」の歌だと。あるいは、楽曲に対する表現としては変かもしれませんが、「黙祷」に近い曲だと思ったのです。
当時そういう曲を作ったアーティストは、他にいたでしょうか。いたかもしれませんが、私はあの時震災に対して、から元気でなく、祈りの態度を取ったアーティストを初めて知りました。なんて真面目な人達なんだろうと思いました。それは私にとってはとてつもない衝撃で、救いであり、信頼を寄せるに足る事柄でした。
そしてこの曲の献花は、間違いなく、母を亡くしたあの頃の私にとっての献花でもありました。
私はオタクなのでその時々で大好きな物事を「推し」ていますが、推していて良かったなあと思う瞬間というのがオタクなら誰しも(おそらく)あると思います。もちろんオタクでなくとも。その「推していて良かったなあ」という幸福な瞬間をバックホーンでは数え切れないほど体験していますが、その瞬間の最初期というのが、「世界中に花束を」という曲に関するアレコレだったように思います。
ということを、学祭のメモを見ていて何となく思い出したのでした。

この献花と祈りのイメージは、次に載せる予定のシングル「バトルイマ」のレビューのメモにも出てきていたので、引き続き次回も触れることになると思います。

アナザーワールドエクスプレス

アナザーワールドエクスプレスというのは、THE BACK HORNが2013年に行ったツアー名です。私、バックホーンのツアータイトルとかアルバムタイトルとかのセンスが大好きで、そういった類のタイトルが公表されるたびに、うわーバックホーンっぽい!!!!!!(好き〜〜〜〜〜)って大興奮してしまうんですが、このツアー名も、B面(シングルCDのカップリング曲)のアルバムが出たタイミングでのこのネーミングで、本当に大好きですね…

それはさておき、私が初めて行ったTHE BACK HORNのライブは、2013年10月2日の、アナザーワールドエクスプレスでした。会場は今はなき横浜BLITZです。

初めてのライブがB面のツアー*1って入りこみづらくない?と思うかもしれませんが、このライブに行って、なんかめっちゃ良かったので、もっと聴き込んで、同じ月のZEPP TOKYOの公演にも行きました。めっっちゃ良かった。この時点でもう大好きになりました。

このバンドが好きな人は分かると思いますが、バックホーン、B面にもめちゃくちゃ良い曲がある。名曲がありまくる。というか、A面とかB面とかあまり考えずに曲を作っている。インタビューでメンバーも言ってましたが、常に当時の全力で、最も伝えたいことを曲として作り、そこからシングルに入れる曲を選んでいる。だからB面アルバムのツアーでも物足りなさは全くなくて、マニヘブ*2のような怪しさもありつつ、そこにライブの定番曲が入ってくるという、最高なツアーだったんですね。今でもこのツアーを思い出してはその絶妙なバランスのセトリにうっとりすることがあります。

ここから当時のメモをほぼそのまま載せようと思います。特にゼップの方はMCも詳細に書かれていて、自分よく覚えてたな…と思いますね。いつも興奮しすぎて記憶がなくなりがちなんですけど…あの頃の方がまだ冷静に見れていたのかもしれません(多分そう)


10/2  横浜blitz
1.異国の空
2.神の悪戯
3.ブラックホールバースデイ
4.ハッピーエンドに憧れて
5.生命線
6.赤い靴
7.カラビンカ
8.ガーデン
9.未来
10.クリオネ
11.雨に打たれて風に吹かれて
12.真夜中のライオン
13.戦う君よ
14.コバルトブルー
15.バトルイマ
アンコール
16.舞い上がれ
17.サニー
18.涙がこぼれたら
MC
・観客の曲への反応がすごく早い
・ツアー名についてのイメージby岡峰さん
・フクロウは岡峰さんデザイン。ひっくり返すと手のひらになる。才能だね、とどこか自慢げに話す山田

・4人で河原で夜通し語り合った話
途中で山田は寝落ち、岡峰さんに担がれて帰ったとか…仲良いなあかわいいなあ!

10/31  zepp tokyo
1.異国の空
2.赤い靴
3.サニー
4.ハッピーエンドに憧れて
5.生命線
6.白い日記帳
7.カラビンカ
8.水芭蕉
9.夢の花
10.クリオネ
11.雨に打たれて風に吹かれて
12.真夜中のライオン
13.ブラックホールバースデイ
14.コバルトブルー
15.バトルイマ
アンコール
16.舞い上がれ
17.涙がこぼれたら
18.光の結晶
Wアンコール
19.刃
MC
・前半はマツが一通り喋った後「どうですかお三方は。御三家は」って3人にネタ振り
・東京結成だから東京が第二のホーム。結成後すぐの大阪でのライブでマツが「あのー、東京から来ました、THE BACK HORNなんですけどー(めちゃくちゃ福島弁)」って言ったら客に「嘘つけ!」って言われたらしい
・栄純「あのバンドよかったよな」←最近買ったらしいCD。楽屋での話題を急にここで!?岡峰マツ「「楽屋でやれよ」」栄「そ、そうだよな…」
・ツアーを重ねるほどにぐちゃぐちゃになるMC
栄「え、ぐちゃぐちゃになってるの俺だけ?」岡峰「いや俺もそれは自覚してる」仲良いな
・栄純のベルトが緩いネタ
栄「ベルトがさあ…取れようとしてくんだよね」山「だからあんな…いじってたのか」栄「下半身をいじってるみたいな言い方やめてくれる?笑 みんな、ポロっといったらごめんね」山「ギターで隠れっから大丈夫」
岡「さっき(カラビンカ)の、俺がちゃんと職務を全うしてるのに(ズンが足元から忍び寄って際どくイヤラシイ角度でベースに悪戯してたらしい)…実際さぁ、ああいうの俺どうすればいいの?俺が警官だったら公務執行妨害で逮捕するよ」
水芭蕉
山「15年やってさぁ、16年前は俺らみんな別々の場所にいて、それがなんのタイミングかみんな東京に集まってさ。東京がもう第二のホームみたいになってるし。そういう場所を大切にしていこうという想いでできた曲です」
・栄「(コバルトブルーで)マツがむせながら手を上げてたのがアツかったな!」山「だって35だから」マツ「心は17歳ですっ!♡」客「フゥ〜〜〜〜↑↑」かわいい
・山「みんなーほんとにきょうはありがとねー!」発音がふわふわカタコトだった
・重大発表、マニアックヘブン開催決定!
マニヘブとはなんぞや?の説明の時に、マツが「バクホン最高だね☆」って自分で言ってて笑った
・マツ「あ、そうだ、アワード…」
(栄純がアンプの上にあったクリスタルな感じのトロフィーを持つ)
岡「俺ら15年やっててCD100万枚とか売れねえからさ、あるじゃん、なんとかアワードって。スタッフがかわいそうだからって自腹で作ってくれたんだよ」
栄「ベストロックバンド THE BACK HORNって書いてある!!」
(山田へへへって顔してる)めっちゃ嬉しそう
とんだ自虐ネタか…?と思ったけどみんな心の底から嬉しそうでほっこりした、良かったねえ
・バトルイマ前
山「また俺らがこうやって会うために、絶対みんな負けないでくれよな。自分にも負けねえようにさ、世の中にも負けねえようにさ……行こうぜ。行こうぜ!」

曲感想
・ハッピーエンド
なんか胸いっぱいになって泣いてしまった…歌詞がしみるんだよな
・カラビンカ
一番カオスだった気がする。覚えてるだけでも、山田のくねくねしたよくわからないけどエロいダンス、栄純の不思議な煽り(鳥のポーズ?)。途中で山田もギター使ったけど、栄純が山田の前に来て何かやってた?よく見えなかったけど光舟にも同じことやってたと思われる(公務執行妨害で逮捕はここから)
途中から本当に、なにかの宗教儀式なんじゃないかってくらい異常な熱気と一体感で、ボーカルのエフェクトがいい感じにかかってたのも一層そう思わせたのかもしれない…まじでサバトみたいな雰囲気だった。急に今日がハロウィンだということを思い出した。
カラビンカとは地獄にいる鳥、迦陵頻伽のこと。栄純の荒ぶる鳥のポーズはつまりそういうことだったのか…宗教っぽいとは思ってたけどそういえば仏教由来の言葉が沢山使われてたな、曼荼羅とか桃源郷とか。
水芭蕉
直前に山田が「いつまでも故郷のことを忘れないで大事にしていこうって歌った曲です(うろ覚え)」って言っててしんみり…
カラビンカとはうって変わって穏やかで優しい、それでいて芯のある歌声。聴き入りました。
・夢の花
サビで栄純のコーラスが入っててびっくりした!高音がすごく綺麗だった、カラオケの練習の成果かな?
逆に山田は高音辛そうだったな~でもライブ初聴きだったから感慨もひとしお、しっとりとした雰囲気
・刃
刃でだったかちょっと怪しいけど、山田が肩車を!最初栄純でやろうとしたけど多分できなくて、岡峰さんも集まってきてしばらくなんか試行錯誤してるなーと思ったら岡峰さんオンリーで肩車成功してそのまま歌ってたーーーすげーーーーめちゃくちゃテンション上がった!
最後は山田、肩から落ちて床に転がってた

以上が当時のメモになります。曲感想には書いてないですが、異国の空とか真夜中のライオンとか、このライブで本当に大好きになりました。とっても印象深いツアーでしたね〜

そもそも何故このツアーに行こうと思ったかとか、バックホーンをちゃんと聴くようになったきっかけはですね、まあはっきりとしていまして、大学生の時に私の母が亡くなったんですね。当時私は地方から出て東京の大学に通っていて、親孝行らしい親孝行もしないまま、死に際にろくに顔も合わせられないまま母は死んでしまいました。
私はおそろく、世間の人よりもずっと、家族に対する接し方のようなものが分からなくて、大切にしたいとか好きになりたいとかいう感情を持て余したまま、一般的に見れば良い人達である家族に対する違和感をどうにもできず、実家にいた頃から、家族と距離を取ったまま今までずっときてしまいました。そんな自分にも、だからこそかもしれませんが、"郷愁"の思いがあり、そしてバックホーンほど"郷愁"を誘うバンドはないと思います。私がバックホーンを聴くようになったのは、多分そういう事なのです。バンド自体は、2007年の「罠」の頃から知っていましたが、母の死をきっかけに、寂しさを埋めるように、救いを求めるように曲を聴くようになりました。
それから今まで、ずっとずっと、どんなに沢山私の心の支えになったことでしょう。以上、出会いのお話でした。ありがとう、どうぞこれからもよろしくお願いします。

*1:このツアーの前にシングル「バトルイマ」とB面集として「B-SIDE THE BACK HORN」が同時発売されており、正しくはこの2枚を主軸にしたツアーです

*2:マニアックヘブンバックホーンが不定期に開催する、普段あまりセトリに入らない曲を中心にやるマニアックな日本の奇祭の一つ

THE BACK HORNと私

初めまして。米田と申します。


私は今までブログというものを書いたことが一度もないのですが、本当に、私の独り言のような日記でもなんでも、忘備録として残しておこうかな、という気持ちになったので今回はてなブログさんにお世話になることにしました。


そのきっかけというのが、私が最も好きなバンドであるTHE BACK HORN(以下バックホーン)のボーカルが声帯ポリープの手術を受けることになりまして、ここしばらくはライブをお休みしているんですね。

それで、ツアーの後半が振替公演になったりしましたが、4月下旬からはライブの予定が入っているので、今のところ順調に回復されているのかなあ、と思います。

これを機にゆっくり喉を休めて、改めて負担の少ない歌い方を身につけていかれると良いなあ、とも。


とにかく今はしばらくライブの予定がなくて、寂しいな…と思いつつも、今無理してまた悪化するくらいなら今後のバンドのためにも1年でも2年でも休んで完治させて欲しい!たのむ!!!でもライブないのは正直めっっっっちゃ寂しい……わたしは一体何のために生きて…何のために…ハア…ハア…精神のセーフティネットが……という感じで、完全に情緒不安定です。


そんな時にですね、部屋の片付けしてたら、あるノートを見つけました。

中身は、私がバックホーンに出会ってから気まぐれに書いたり書かなかったりしていた、ライブとか曲の感想のメモ書きみたいなものです。

全然物事が続かないタイプの人間なので、ここ数年はノートの存在も忘れていたのですが、数年前の私はライブの感想やMCなんかも結構詳細に書き残してくれていました。

曲の解釈も、まあ書いてるのは自分自身なので当たり前なんですが、読んでるとあ〜〜〜わかるわ〜〜〜〜となったり割と深く掘って考えていて面白かったので(自画自賛)、当時の記録を忘備録として書き写しておこうかな、セトリとか見返せるし…という次第で、もう完璧自己満足ブログです。


なので2020年に、2005年とか2010年に出たアルバムのレビューとかをさも最新アルバム聴きました!みたいな感じで投稿するかもしれませんし、2015年とかにやったライブをさも昨日行ってきたかのようなノリでめっちゃ良かった!とか投稿するかもしれません。

いや多分当時の日付はちゃんと入れて書くと思いますが。

本当に、今回のタイトルのように、ひたすらバックホーンと私、時々他の趣味事、みたいな感じのブログになると思います。

でも私はノートを読み返してて、あーバックホーン好きだなーと、改めてこう、しみじみと思ったので、ライブを再開するまでの間の暇つぶしにでも、もしも誰かが読んでくださった時には、バックホーン好きだなーと改めて思ってもらえたら良いなあと思います。

離れている間にこう、バンドへの愛を深めていけたら良いなあと。


そんな感じで、気まぐれにポツポツと投稿していく予定です。よろしくお願いします。